1 : Pちゃん 2021/08/02 21:44:31 ID:Dqfwqttb7o

昨日は建てミスしました
改めて投下していきますよー

さっくり読めると思いますので、どうぞ読んでやってください


2 : ご主人様 2021/08/02 21:45:44 ID:Dqfwqttb7o

ジーワジーワジーワジーワ

琴葉「暑いなぁ…」

琴葉(夏真っ盛りの午後、私、田中琴葉は炎天下の道を歩いています)

琴葉(照り付ける日差し。湧き上がる入道雲。アスファルトの反射熱)

琴葉(吹き付ける風も熱を帯びて、蝉の声を運ぶ)

琴葉(夏ね…)

琴葉(こんな暑い日は、アイスが食べたくなる)

琴葉(……年中食べているのは、内緒です)


3 : der変態 2021/08/02 21:46:51 ID:Dqfwqttb7o

7-11「お嬢ちゃん、いい気分になっていかないかい?」

琴葉「……あっ」

琴葉(コンビニがありました)

琴葉(魅力的な誘惑が、聞こえた気がします)

7-11「お嬢ちゃんが欲しいもの、あるよ」

琴葉(暑さに気圧される私は、その誘惑に抗えません)

琴葉(恵美、エレナ、プロデューサー…、ごめんなさい)

琴葉(琴葉は、悪い子になります)


4 : 兄(C) 2021/08/02 21:48:03 ID:Dqfwqttb7o

ピロリロピロリロ

店員「しゃーせー」

琴葉(エアコンで冷やされた空気が、火照った身体を撫でる)

琴葉(涼しい)

琴葉(サウナのような暑さから解放されて、少しホッとする)

琴葉(コンビニは都会のオアシスね…)

琴葉(さて、涼しさに浸っている場合ではありません)

琴葉(向かう先はもちろん)


5 : レジェンド変態 2021/08/02 21:49:01 ID:Dqfwqttb7o

什器「冷えてまっせ~」

琴葉(アイスコーナー!)

琴葉(色とりどりのパッケージが、私の目を楽しませてくれます)

琴葉(定番のソーダ味氷菓)

琴葉(まるで果実そのもののようなフルーツ味の棒アイス)

琴葉(大きめサイズが嬉しいモナカアイス)

琴葉(定番バニラのカップアイス)

琴葉(スーパーな……カップ…)


6 : プロデューサーさん 2021/08/02 21:50:05 ID:Dqfwqttb7o

琴葉(スーパーなカップ……恵美…)

琴葉(私だってまだ成長するもん。きっとするもん)

琴葉(……はっ。いけないいけない)

琴葉(本懐を忘れてはいけないわ、琴葉。スタイルの問題は横に置いて)

琴葉(今の私の目的は、アイスを食すこと)

琴葉(雑念を振り払い)

琴葉(邪念に惑わされず)

琴葉(食べたいアイスを、選ぶ!!)ピキーン


7 : Pちゃん 2021/08/02 21:51:30 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「でも、どれにしようかな…。迷っちゃう…」

シタP「これなんかいいんじゃないか?さっぱりしてて、暑い夏にはぴったりだ」

琴葉「なるほど…。さっぱりするのはアリですね…」

琴葉「ってえええええええ!?」

シタP「わっ、バカ、大声出すな」

店員「どうかしましたー?」

琴葉「あ、いえ!なんでもありません!」

店員「?」


8 : 夏の変態大三角形 2021/08/02 21:52:50 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「もう、プロデューサー!驚かさないでください!」

シタP「すまん。そんなにびっくりするとは思わなかったんだ」

シタP「でも、俺が近づいてきてることに気付かないぐらい、真剣に悩んでたんだな」

琴葉「え?あ、いや…あはは…」

シタP「流石はプロフィールに書くぐらいのアイス好き」

琴葉「うぅ…。恥ずかしいです…」///

シタP「ははは。いいじゃないか。好きなものは好きで」

琴葉「顔熱い…」


9 : おにいちゃん 2021/08/02 21:54:17 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「そ、そういえばプロデューサー、どうしてここに?」

シタP「打ち合わせの帰りだったんだ。ちょっと飲み物でも買おうかなと思ったら、琴葉がいたから声をかけた」

琴葉「そうだったんですか…」

シタP「琴葉は?今日は、特にスケジュール入れてなかったはずだけど」

琴葉「私は、劇場で自主レッスンしようと思って」

シタP「そうか。暑いのに熱心だな」

琴葉「レッスンルームは冷房効いてますよ?」

シタP「それはそうだけど」


10 : プロデューサーくん 2021/08/02 21:55:12 ID:Dqfwqttb7o

シタP「それで、アイスは何にするか決めた?」

琴葉「あ、えーと…」

シタP「急かすつもりはないから、ゆっくり選びなよ」

琴葉「すみません」

シタP「うん。大丈夫」

琴葉「……」ウーン

琴葉「……あの、プロデューサー」

シタP「ん?」


11 : Pしゃん 2021/08/02 21:56:24 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「プロデューサーは、何にするんですか?」

シタP「俺?俺は水だけ買おうかと思ってたんだが…」

琴葉「あ、そうなんですか?」

シタP「……いや、せっかくだし、俺もアイス食べようかな」

琴葉「うふふ。そうしましょう」

シタP「うん。そうだな…、俺はクー○ッシュにするよ」

琴葉「クー○ッシュですか」

琴葉「じゃあ、私もそれにします」


12 : お兄ちゃん 2021/08/02 21:57:30 ID:Dqfwqttb7o

シタP「いいのか?」

琴葉「はい。大丈夫です」

シタP「わかった。じゃあ、こっちにちょうだい」

琴葉「えっ?」

シタP「一緒に会計するよ」

琴葉「そ、そんな!悪いですよ!」

シタP「ははは。大丈夫だ、気にするな」

琴葉「じゃあ…、ごちそうになります」


13 : Pーさん 2021/08/02 21:59:02 ID:Dqfwqttb7o

店員「ありがとうございましたー」

ウィーン

シタP「うわ、あっつ…」

琴葉「熱気が…」

シタP「琴葉。はい、琴葉の分」

琴葉「ありがとうございます」

琴葉「でも、なんでクー○ッシュにしたんですか?」

シタP「ん?あぁ、それは歩きながら話すよ」


14 : Pくん 2021/08/02 22:00:10 ID:Dqfwqttb7o

テクテク テクテク

シタP「それ、まだ固くて食べられないだろ?」

琴葉「はい。柔らかくなってから食べるアイスですからね」

シタP「だからさ、しばらくこうやって、手で握ったり、揉んだり…」ニギニギモミモミ

琴葉 ニギニギモミモミ

琴葉「冷たくて気持ちいい…」

シタP「な?理由がわかっただろ?これでしばらくは涼める」

琴葉「はい。納得しました」


15 : プロデューサー殿 2021/08/02 22:02:08 ID:Dqfwqttb7o

シタP「こうやって、おでことか首に当てるのもいいぞ」

琴葉「私は、外でやるのは、ちょっと恥ずかしいような…」

シタP「そう?」

琴葉「はい。うふふ」

シタP「さて、いい感じになってきたかな?」

琴葉「私のも、ちょっと柔らかくなってきました」

シタP「それじゃ、いただきまーす」パキッ

琴葉「えっ」


16 : プロデューサー殿 2021/08/02 22:03:17 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「プロデューサー!歩きながらなんて、お行儀が悪いですよ?」

シタP「琴葉、俺がこれを選んだのには、もうひとつ理由がある」

琴葉「?」

シタP「これなら、溶けて垂れてくることはないし、歩きながらでも食べやすい」

琴葉「さ、最初からそのつもりだったんですね!?」

シタP「もちろん。これがクー○ッシュの醍醐味。たしかに行儀は悪いがな」

シタP「では改めて」チュー

琴葉「ああっ!」


17 : Pちゃま 2021/08/02 22:05:33 ID:Dqfwqttb7o

シタP プハッ

シタP「うまー」

琴葉「……」

シタP「溶けかけの、シャリシャリしたのがいいよな」

琴葉「……」ワナワナ

シタP「……琴葉、俺は許すよ?」

琴葉「……」プルプル

琴葉「~~~~!!」


19 : 箱デューサー 2021/08/02 22:07:23 ID:Dqfwqttb7o

パキッ チューチューチューチュー

琴葉「おいしい…」プハー

シタP「うんうん」

琴葉「うぅ…。はしたない…。けどおいしい…」チューチュー

シタP「ははは。俺も共犯だから、気にするなよ、琴葉」

琴葉「……そうですね」

琴葉「私、プロデューサーに誑かされたんです」

シタP「うん、その言い方は誤解を生むなぁ」


20 : ハニー 2021/08/02 22:08:32 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「誘惑されて、過ちを犯したんです」

シタP「聞く人によっては盛大に勘違いしそうな言い方やめよう」

琴葉「こんな、罪の味を覚えさせられて…」チューチュー

シタP「やめなさいって」

琴葉「私、もうアイスなしでは生きられない…」

シタP「琴葉、わざとやってるな?」

琴葉「わかりました?」

シタP「わかるよそりゃ」


21 : 我が下僕 2021/08/02 22:10:57 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「うふふ。見せつけるように、アイスを食べたお返しです」

シタP「食べ物の恨みは恐ろしいなぁ」

琴葉「そうですよ。恐ろしいんです」

シタP「……もしもさ、琴葉の取っておいたアイスを食べちゃったら、どうなるの?」

琴葉「剣でメッタ刺しにします」

シタP「怖っ」

琴葉「冗談です。フェンシングをやってるのは、そのためではありませんから」

シタP「そ、そうだよね」


22 : レジェンド変態 2021/08/02 22:11:56 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「……今、琴葉ならやりかねないって、思いませんでした?」

シタP「オモッテナイヨー」

琴葉「こっち見て言ってください」

シタP「前向いて歩かないと危ないじゃないか」

琴葉「…………」

シタP「…………」

シタP「いやー、暑いなぁ」

琴葉「露骨に話題逸らしましたね」


23 : ぷろでゅーさー 2021/08/02 22:14:10 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「いいですか?私、怖い役とかしてますけど、あくまで役ですからね?」

シタP「もちろんわかってるよ」

琴葉「実際に怖い事したりとか、しませんからね?」

シタP「むしろされたら困る」

琴葉「でも演技ならやります」

シタP「流石、演技には真剣だな」

琴葉「ありがとうございます」

シタP「うむ」


24 : 2021/08/02 22:15:03 ID:Dqfwqttb7o

___
______
_________


25 : der変態 2021/08/02 22:16:39 ID:Dqfwqttb7o

シタP「劇場に着いたぞー」

シタP「いやー、劇場は冷房が効いてていいな」

琴葉「そうですね」

シタP「さーて、俺は事務室に行って、もう一仕事するか」

琴葉「それじゃあ私は、レッスンルームに行ってきますね」

シタP「あ、待って琴葉」ガサゴソ

琴葉「?」

シタP「はい、これ。スポドリ」


26 : 箱デューサー 2021/08/02 22:17:35 ID:Dqfwqttb7o

琴葉「え、いいんですか?アイスもごちそうになってるのに、飲み物まで…」

シタP「いいよいいよ、気にすんな。俺の飲み物のついでに買っただけだから」

琴葉「で、でも…」

シタP「大丈夫だ。遠慮しないで、受け取ってくれ」

琴葉「……わかりました、いただきます」

琴葉「ありがとうございます、プロデューサー。レッスン、頑張れそうです!」

シタP「おう、頑張ってな」

琴葉「はい!」


27 : 師匠 2021/08/02 22:22:12 ID:Dqfwqttb7o

以上です

ゆるりとした日常にアイスを添えて
なんて言ってみたり


28 : Pしゃん 2021/08/02 22:28:40 ID:Dqfwqttb7o

いくつか書いてますが、なんと一部をまとめていただけました
感謝感謝です

【ミリマスss】シタP「アイドルはPの家にお邪魔しちゃいけません!」
http://sorekarano.blomaga.jp/articles/242082.html

【ミリシタss】海美「プロデューサーをドキドキさせちゃった!」
http://sorekarano.blomaga.jp/articles/242132.html


30 : 下僕 2021/08/03 07:18:39 ID:RHJ60hPKfE

乙ー
次回作も待ってるでー


31 : Pはん 2021/08/03 11:37:07 ID:.AmSh8U6Hk

こういうユルい感じの話もいいねぇ


33 : プロデューサー様 2021/08/03 18:23:40 ID:BZv6m0OAaA

とても良きものにございました⋯


29 : do変態 2021/08/02 22:35:23 ID:HeN51pWbwA

>>琴葉「いいですか?私、怖い役とかしてますけど、あくまで役ですからね?」
シタP「もちろんわかってるよ」
琴葉「実際に怖い事したりとか、しませんからね?」


ここ凄くかわいかったです(小並)
おつおつ


32 : Pサマ 2021/08/03 18:21:50 ID:Mzd2K2HTxw

琴葉ってアイス選ぶ時に皆に先に取らせるけど、お気に入りが残ってないとしょんぼりするレベルなのがシアターで周知されてるみたいだし、アイスへのこだわりは強そうだよね。



引用元:【ミリシタSS】琴葉「暑い日はアイスが食べたくなる」